宗像・筑前大島/神崎灯台 みうら


午前5時,起床。さすがに辺りはまだ暗い。

冬が間もなく訪れるであろうことを認識させられる。

なんて気取ってるけどまだ寝ぼけてるだけ。

午前6時少し前に福岡を出発。本日はWeekDAYということもあり

まだ早い時間なのに車は結構多い。

古賀インターチェンジ付近に到着した時は,すっかり空も明るくなり

道路は渋滞のはしりが始まりかけていた。

約1時間ほどで宗像のスミトモフィッシングに到着。

hana_chan は先に到着しており,エサを買い込んでいた。

本日のエサの内訳は,オキアミ生3角,ボイル1角に保険として

集魚剤2袋・・・これで二人分である。

なぜ,集魚剤2袋が保険かというと,本日はカゴ釣り1本で行こう

と釣行前に打合せていたからだ。今回の我らの意志は固く,いくら

しんどくても,苦手なカゴでやるという断固たる決意があったのだった。

ということで今回のエサは,カゴ用のボイルと生。


神湊のフェリー乗り場に到着。人間のエサを買うのを忘れてたので,売店にて購入。

午前7時45分発の第1便で筑前大島へと渡る。ちなみに料金は片道500円。駐車場は600円(1日)です。

約30分ほどで,大島に到着。 坂口のおじさんに軽トラを借り(1日1000円/1人)大島の裏に回る。

5分ほど走ると神埼の灯台へ到着。ここで車を降りる。

さ〜ここからが大変。釣り場まで重い荷物とエサを担ぎ急な山道を下らなくてはならない。

覚悟は出来ている・・・つもり。

灯台に向かって降り口が2箇所ある。西側と東側。どちらを選択するか運命の別れ道。

西から強風が吹き付けている。さて,どっち?。よし西に行こう(なんじゃそりゃ?)!。

我らは勇敢?にも風に勝負を挑んだのである! 神はそれを乗り越えられる者のみに試練を与える。

なんちゃって。かっこつけてるけど,西に降りるほうが楽なだけの理由が本根。


降り初めて約10分。息も絶え絶えの我らに最初であり最高の難関が姿を現した。

ほとんど90度(に見える)に下る階段だ。

かつて,この釣り場に勝負を挑んだ勇敢な釣り人が何人も尊い命をおとした・・・・

なんて話は聞いたことがない。

しかし,すごい階段なのである。ひとつの高さが人間の約3分の2位ある(階段って言うのかな〜?)。

帰りを考えるとおそろし〜・・考えんどこ。

なんとか無事にクリア。その階段の所にお地蔵さまがあった。

この釣行の安全と大漁。そして全ての釣り人に安全をお願いして次なる難関に挑む。

いくつかの難関を突破してようやく釣り場に到着した。所要時間

約30分ぐらいと思う。

今回の釣り場は,ミウラ(干潮時は歩いて渡れるが,満潮時は孤立する)の横に位置する

地磯で竿を出すことにした。


しかし,風が強い。海は強風にあおられて大波を岩に叩きつけている。

辺り一面サラシで真っ白。その白い海に hana_chan が何かを見つけた。

その荒れ狂う海を元気に泳ぎまわり,時にライズを見せる・・・

そう,ヒラスズキである。

hana_chan もってきてないはずのシーバスロッドとレッドヘッドを

取り出す。正に剣を抜く武蔵のようだった。

真っ白に化粧した海に向かってフルキャストを繰り返す。

レッドヘッドが逃げ惑う小魚を演じる。しかし,ヒラスズキはそのレッド

ヘッドを追うことはなかった。20投ぐらいで,「や〜めたっと!」・・・

本日の硬い決意を思い出したのか定かではないが,そのシーバスロッドを

置いた。・・・ま〜僕らだいたいこんなもんですよ!実際。


メインであるカゴ仕掛けの準備に入る。hana_chanが先に仕掛け作りを終え,釣座に向かう。

僕はというと,朝食タイムをとっていたので少し出遅れる。

よ〜し,出来たぞ!と 釣座に向おうとしたその時,hana_chanがお戻りになられた。

「1投目でカゴなくしちゃいましたんで,フカセに切替ます。」

「え?・・・・」

「そ・・そうですか,僕はカゴ作ったんでがんばってきます!」

釣座に立ちカゴにオキアミ生を詰め,第1投・・・・

カチャ,「オリャ〜!」ヒューン,ガリ,ブッチ!!,「・・あれ?」

カリカリカリカリ「ない・・・・」テクテクテク・・「hana_chan 僕もフカセやります・・・」

(これだけで,何があったかご想像下さい)


もってきてるはずのないフカセの道具をバックから取り出しせっせと

仕掛けを作る僕たちでした。

もう,カゴの事なんか全然話さない。豆腐のように硬い決意は,たった

1投でもろくも崩れさっていったのだった。(自爆)

さ〜てどのウキ使うかなと。ウキケースをパカっと開けるといやな奴(ウキ)

と目が合った。そのウキが僕に語りかける。

「おい!お前,今年の目標はなんだったけ?全遊動を完全マスターじゃなか

ったの?。それで俺を買ったんだろ。一回ぐらい使えよ。俺はず〜と待って

んだぞ。俺を使え〜てんだ!」

そんな,ウキの独り言は無視して,別のお気に入りのウキを手にする。

「おい!俺を使えっていうのが聞こえ・・・」パチ(ケースを閉める音)

それから,保険で買っておいた集魚剤をオキアミ生に加えよ〜くかき混ぜる

買っておいて正解だった・・・付けエサはボイルを使用。

おもむろにマキ餌を入れる。するとサラシの中に黒い影が見え隠れする。

そのマキ餌より少し沖に仕掛けを投入。

すかさずウキがスパッと入る。1投目でヒットしたのは,25Cmくらいのクロ(メジナ)。

2投目,3投目と次々に同サイズが上がる。

横のhana_chanも同様に次々とクロをGETする。約2時間ほどで一人30尾くらい釣り上げた。

しかし,型もだんだんと小さくなり,エサ取り(カワハギ)も出てきたので納竿とした。

hana_chanは早くも魚をさばいていた。家でさばくと鱗が飛び散るので

奥さんに叱られるらしい・・・。

さ〜またまた恐怖の帰り道がまっている。

もう,無茶苦茶きつかったので,文章では表現できない。

割愛させていただきます。アーメン!




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