福岡・筑前大島 みうら


時は流れ,10月23日,久々のBFC磯釣り大会の日がやってきた。

というか,ボクたちは釣りに行くことを大会と言ってるだけだ。

などと,くだらんことを書いている暇はない。ことは承知している。

つもりなんだが,ついつい書いてしまう。これは,ボクの癖・・・

話が前へ進まなくなったんで,戻す(汗)

いつものように,釣り具のオカベ(呼子店)に集合。魚のエサと人間の

エサを買い込み渡船(マリンペガサス)の出港地である名護屋漁港を目

指す。当日は潮がいいということもあり港は,釣り客でごったがえして

いた。

ちなみに,当日の餌はかなりケチった。貧乏だから・・・

オキアミ1角+ジャンボ半角をベースとしてV9にグレパン各1袋を

混ぜる。マキエ完了。ツケ餌は前回の残り(前回とは5月の釣行)。

しめて1900円。んまぁ〜お安い〜(涙)

人間のエサも書くと・・ジャンボ2つ(ジャンボとはジャンボいなり)

おにぎり1個に缶コーヒー。しめて600円。

お魚さんの半額以下・・・上出来(滝涙)。

満潮時に孤立してしまった今回の釣座

  着替え等の準備を済ませ,船に乗り込む。出港・・・船はゆっくりと

  港を離れる。

  予想とは裏腹に風が強く,波も荒い。

  強豪揃いのBFCメンバーを海が拒んでいるかのようだ!

  と書くと,とってもかっこいいが,ただ単に時化男(ご挨拶参照)が

  乗船しているから・・・だけだと思う。

  そうこうしている内に,加唐島へ到着。次々に釣り客を降ろして行く。

  が・・・なかなか船長からお声がかからない。まぁ〜いつも大人数なん

  で一番最後というのが多いのではあるのだけれど・・・・

  というようなわけで,やっぱり今回も一番最後だった(笑)

  かれこれ1時間以上も船に揺られている。

  瀬上がりもトラブルなくクリアし,ホっと一息。

  今回上礁したのは,加唐島のハシロイ付近。目前に松島が見える。

  瀬上がり後,例外なくBFC恒例〜場所取りジャンケン大会ぃ〜♪

  大会と言ってもジャンケンするだけだ・・って書かなくていい?(謝)

  それぞれ確保した釣座に必要最低限の荷物を運ぶ。

  ボクの釣座は船付場からいちばん遠く。ヒーヒーいいながら5往復した。

  また,帰りもヒーヒーいいながら5往復しないといけない・・・

  それで,ということもないんだけど,夜明けまでとりあえず寝ることに

  した・・・只今上潮・・爆睡。

  ・・・「どわっ〜!」という掛け声と共に起床!

  あたりはもう既にめっちゃ明るい・・・やっちまった・・こともあろうに

  寝坊である。

  まぁ〜ここで慌ててもしょうがない。落ち着いてまずは缶コーヒーでも・・

  ない・・人間の餌一式を運ぶの忘れちまった・・・

  ふっ・・と苦笑い(ニヒル)をひとつ。取りに戻ることにした。

  しかし,「どわっ〜!」という掛け声をもう一回発声した後,缶コーヒーを

  あきらめるボクなのです。

  なんでって・・・

  潮が満潮になって完全に独立礁になっちゃたんっすぅ〜ボクの釣り場ぁ〜♪

  もう,戻るに戻れない状態・・


  朝のコーヒーをあきらめ,早々に仕掛け作りに入るのである。

  孤立しているだけに,話相手もいなきゃ,他にすることもない。

  がぜん集中できる状況にあるわけだ。

  まずは,スタンダードなフカセ仕掛け。今回は,全遊動でチャレンジ。

  釣れても釣れなくても,この釣法をマスターするため終日取り組もうと

  かたい約束を,はなちゃんと約束したのであ〜る!

  仕掛けを一生懸命作っている最中,はなちゃんが大声で叫んでいる。

  よく聞こえないが,どうも青物到来のようだ。

  はなちゃん,迷わず手にしたのは,ルアーロッド。キャストにリトリーブ

  を繰り返す。さすが,状況に応じた対応だっ!

  と,いいたいところだが・・・釣れても釣れなくても・・・・

  まぁ〜釣り人なんてそんなもん。魚を目の前にすると,全部ふっとんで

  しまうものだ・・

  そんなはなちゃんのルアーにとうとうヒットした。

  獲物はシイラ。60Cmほどの決して大きくはないんだけど,ナイスファイトであった。


  シイラはフカセ対象外と,勝手に決めたボクはようやく第1投を投じる。

  まずは足元を丹念に攻める作戦。全遊動仕掛けが海に潜る。

  アタリなし。エサ取られる。第2投。同じ状況。

  第3投・・また同じ。で,ちょっとウキ止めを付けることにした。

  お〜い!・・とおっしゃるだろうが,釣り人なんてそんなもん。

  やはり,アタリが出た! あわせを入れる! ずしっと竿に感じる重さ。

  少し間をあけて,やってきました,力強い引き!おぉっ!久々〜♪

  グレかチヌか〜? これは結構ナイスボディだぜ〜

  一発目なんで慎重にやり取り後,ひょっこり顔をお出しになられたのは

  茶色い顔したバリ(アイゴ)さまでしたぁ〜

  まぁ〜一発目だしぃ,久々なんでガッカリもせず,どちらかというと

  感動した一場面でもありました。バリくんは元気なうちにリリース。

  続けてヒットしたのは,本命のグレ。型は小さい。20Cmほどの

  子グレ・・

  バスフィッシャーの方がよくこバッチー(小さいバスのこと)と言うが,

  あれは,子バッチーが正しいのでしょうか?

  それとも,小バッチー? ← 素朴な疑問・・

  同サイズが3尾ほど釣れた。

  その後は,バリくんの猛襲。仕掛けを入れる度に強烈な引きで応戦して

  くる。昼までの間に何尾釣り上げたかわからないほど。

  半ばあきらめ,作戦を変更することにした。

  大きめのウキ(2号)を装着し,遠投浅場狙い(普通は深場なんだけど)。

  大遠投して,ウキが流れて行くのを眺めていた。

  しかし,やっぱアタリが出るはずもなくただ漂っているだけ。

  セオリーどおり深場狙いに変えるかと,ファーストリトリーブで仕掛けを

  回収する。ガツン・・・なんかものすごいアタリ・・っていうか

  なんかひかかったのかって感じだった。

  かまわず巻こうとすると,そりゃ〜スッゲーパワーで引っ張られた。

  シイラだ。回収途中の仕掛けに付いたオキアミに食らいついてきた。

  ウキがうまい具合に表層を漂うポッパーの役目でもしたかのように。

  1号ロッドに3号のライン。その先は1.5号のハリス。ハリもグレ4号と

  心細い仕掛け。それでも,かけたからには,捕らにゃ〜男の名がすたる。

  シイラいざ勝負!


  ポンピングでようやく足元に寄せたと思うと,凄まじいスピードで沖へと

  出る。レバーブレーキのありがたみがようやく分かる,ボクでした。

  また,ライズしてハリを外そうと奴も努力する。

  まぁ〜そんな感じで10分弱(体感時間はもっと長く感じたけど)の勝負を

  制したのはなんと,ボクだったのです。

  彼の妻であろうもう一匹のシイラが玉網に納まるまで,しっかりと寄り添い

  彼の最後を見届けていました。可愛そうだけど,食べちゃうんだな・これが。

  しかし,シイラって奴はすぐ死んじゃいますねぇ。上げてから間もなく

  彼は静かに息をひきとられました。

  この釣法(フカセ・ウキ・擬似ルアー?・釣法)に目覚めたボクは再度同様に

  仕掛けを入れファーストリトリーブ。

  これが絵に描いたようにクリーンヒット。

  今度は余裕でやり取りを楽しむのでした。もちろんボクの勝利(笑)。

  これは,入れ食いか?と思われたんですが,ここで残念ながらタイムアップ。

  楽しませてくれた海と魚に一礼して竿を納めました。

  今回は,釣り場が孤立して他のメンバーの取材が出来なかったんですけど,

  やっぱ,バリ一色といった感じの釣果でした。

  それでも,磯釣りはおもろいっ!

  また,くるぜぇ〜 まってろよ〜 加・唐・島ぁ〜!

 (おわり)

  今回の教訓:もって行こう 磯にルアーは 必需品・・




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