今年最初で最後の磯釣りツアー決行が前日の昼過ぎに決まった。 平日の釣行ということもあり,急遽船に電話を入れる。「明日は出します!」の船長の返事に ホっとひと安心するとともになんとも言えぬ興奮状態となった脳ミソくんが仕事どころではない,と騒ぎはじめた。 午前2時30分こっそり出発(笑)。ドライブに飽きない時間程度で釣具のオカベに到着。はなさんは既に到着済みであった。 平日ということもあり,オカベ店内に他の客はなし。ゆっくりとマキエとツケエを購入する。 今回のマキエは,オキアミ1角とアミ半角をベースに「イッキ浮かせグレ」を1袋混ぜる。 結構,節約型のマキエとなる。予備として4倍グレを1袋購入しバックに忍ばす。 午前5時30分,予定通り船は港を離れる。 予想以上の強風と荒波。大波に持ち上げられた船は一気に落下する。 まるで海上フリーホール(笑)。無重力状態を幾度も体験しながら,船は松島へと到着した。 最初につけられたのは「小松島」。風裏になるのか,風も弱く波も比較的穏やかである。 この付近にほとんどの釣り人を降ろし,船は加唐島へと進路をとる。 オレとはなさんは・・・まだ乗ってる(笑) またまた海上フリーホールを幾度も体験し,ようやく加唐島着。 出港から1時間30分近く過ぎ,ようやくお声がかかった。 降りた瀬は加唐島きってのA級ポイント小崎(こざき)・・・の近くのワンド出口(笑) 強風を真正面から受け,飛び散る波しぶきで岩は光り,砕ける波で海は白い。 船長・・・ここ降りるの?・・マジ本気?・・・ |
静止画で迫力を伝えられないのが残念 |
さてさて・・早く仕掛けを作らねば・・・もう夜明けは近い・・・てか,もう既にまずめ真っ最中(笑) ロッドをもち釣り場に立つ。・・・ロッドに容赦なく襲いかかる空気の重圧・・強風を受け息ができない。 風が一瞬止むのじっと待つ。・・止んだ・・今だっ! 仕掛けを振り込む!・・・と思ったらリールのベールが閉じたままだった・・でウキブラブラ(笑) で,また風が一瞬止むのじっと待つ。止んだ・・今だっ! 仕掛けを振り込む!・・・と思ったらまた吹いた。でウキ戻ってくる(笑) まぁ〜そんなことはどうでもええ。 最初にウキを消し込んでくれたのは元気あふれるオナガグレ!・・の長男の6つ下の4男くらい。 サイズにして23Cm。お帰り願おうと思ったが,血ぃ〜吐いてる・・結核か? だもんで,食ってやることにした。 幸先よいスタートだったんで,このままサイズアップか?と思われたが・・ 以後はフグのオンパレード。みどりのやつやら茶色いやつやら・・・ しゃ〜ないんで,ヒラスズキでも狙ってみることにした。 サラシへ投げ込もうとした瞬間,目の前に突然の大バカ波! 身動きひとつ出来ずに唖然とその迫力に圧倒される。 膝下まできた潮はオレを海に引きずり込もうとする・・・が必死で踏ん張りなんとか一命を とりとめる。無論,磯ぐつの中は水びたし・・・ 完全にビビったオレはたったの1投で早々に引き上げることにした。 |
わたくしの最初の獲物(オナガグレ・・の孫) |
瀬代わりぃ〜♪ 続いて上がったのは,対馬瀬。ここは以前,はなさんが50Cmのマダイを上げたところ。 そして12月に入って46Cmのグレが出たのもこの瀬である。 風もさほどあたっていない。たぶん朝は満潮だったため瀬付け困難だったのであろう。 しかし・・・予想とは裏腹に,上がってくるのは子グレとフグとベラばかり。 納竿間際,はなさんの竿が大きく曲がる。上がってきたのは30Cmを超える口太。 ほんとは,この型を十枚は上げるつもりだったのだが・・・ ラストチャンスにとアオリィを狙ってみるが・・むなしくノーバイト・・ |
はなさんが仕留めたこの日のビッグワン |
さてさて今回もまた,ままならぬ時間を過ごしてしまった。 会社をふけて,夜も眠らず,くそ寒い海の上に,わざわざままならぬ時間を過ごしに行く。 しかしだ,このままならぬ時間の中に幾度か一瞬ドキっとする輝いた時間がある。 ほんの一瞬なんだけど・・・必ずやってくる。 その瞬間が恋しくてきっとまた,ままならぬ時間を過ごしに行くのであろう。 |
今回のタックル ■■フカセタックル■■ ○ロッド:NFT IG HighSpeed Arenos 1-53 ○リール:BBX TECHNIUMU 3000 ○ライン:シマノ フカセライン(ホワイト)3号 ○ハリス:フロロカーボン 1.5号 ○フック:がまかつ 寒グレ 6号 ■■エギングタックル■■ ○ロッド:Daiwa PACIFIC PHANTOM-S 1203MHRS-V ○リール:Shimano STELLA 5000H ○ライン:ナイロン 20lb ○リーダ:なし ●● 釣果 ●● 名礁カレンダー2002 全12枚フルカラー 今回の所感 ままならぬ時間を過ごしに行こう! |